彼女が癌でもうすぐ死ぬと告知された。
苦しみも悲しみも支えようと決めて必死
にやってきた。最後まで一緒に居ようと
心に決めた。そして、彼女自身を支えて
いる事で、自分自身が支えられていた。
そんな気持ちで今まで頑張ってきた。

この表現が今はなんとなく、近いような
表現だと思う。うまく言えないですが。
ちなみに彼女は癌では有りません。あく
までも表現としてです。

ただ、彼女と
喧嘩するたびに、決意がぐらつく。振り
回されてる。振り回されるのが嫌だ。振
り回されたくない。彼女も離れて行く。
遠い存在になって行く。嫌な思い出が、
決意を鈍らせ身体に染み込む。

そんなんでいいのだろうか? 基本的な事
が、ぐらつくようでは先は無い。

話をしてみるとそんなことは無いような
話になる。彼女は母親だ。私の彼女では
なくなっているのか?母親だけど彼女な
のか? 今はわからない。

会社でも同僚か?彼女か?ライバルか?
部下?上司?難しい。よくわからない。

いい加減、自分に溜息が出る。

会社に行けば居心地が悪い。問題だらけ。
仕事だらけ。やることだらけ。家に帰れ
ば、あれやこれやの心配事、悩み事。

もう、イ 、ヤ 、ダー!!

叫べるものなら叫びたい。何もかも投げ
出したい。人間誰しも悩み事、嫌な事の
一つや二つあるのはわかってる。私の気
持ちが脆弱なだけだ。気分転換もストレ
ス解消もうまく出来ない。ただ、ただ溜
め息しか出ない。誰にも悩まされず、好
きなものに囲まれ、好きな事だけして、
生きていけたらどんなにいいだろう。

悠々自適な生活。そんな暮らしは一生出
来そうもない。背負ってしまっているも
のが、有りすぎる。大きすぎる。

押し潰されそうだ。

…生きていく事は
なんて面倒くさいモノなんだろう…。

とマイナス思考に陥る。跳ね除けて来た
気力は、彼女を守る事。それが自分を守
る事。と信じてきた。頑張って来た。

こんな気分の時も、明日の仕事の予定を
考えて段取りを組む。それしか無い。

悩みを相談出来る相手も居ない。
甘える相手も居ない。
楽しめる相手も居ない。
友達も居ない。

居るのは、仕事の関係者ばかり。大体俺
1人で2000人の顧客管理してる。で法人
の社長とか役職の方もかなりいる。そん
な中で1人で戦いながら、1人ぼっちなん
てありえないし。マイナスの気分では戦
えない。

今日書いた事は忘れよう。今は目の前の
敵を倒して、先に進むことだけを考えよ
う。それだけでいい。

この後に何が待っているんだろうか?

1人静かに
死を待つ人生になるのだろうか??