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反省など

私は普段はパソコンで文章をつくっています。
風景描写などに萌える質なので地の文が多いのですが、携帯だと読みにくくて仕方ない。
画面が小さいからリズムが違うんですね。
試行錯誤したいと思います。

携帯小説は『恋空』を書籍で読んで精神の鍛練としたのを最後に触れていませんが、画面で読むとどうなるかちょっと興味がでてきました。

メール(やおいとどうじんとライトノベル)

昼寝から目覚めると背中が見えた。
堂仁が原稿を描いている。
「なんか手伝う?」
「まだいい。コーヒーくれ」
「了解」
矢追はキッチンへ立った。堂仁の家は自宅同然に把握している。
堂仁の〆切前に助っ人として泊まりに来ているのであった。

「それやめろ矢追。イライラする」
眉間に皺を寄せて堂仁がうなった。
「え?何?」
矢追はきょとんと堂仁を見やる。
「携帯電話を出したりしまったり開いたり閉じたりするのをやめろと言ってる」
今度は矢追がうなる番だった。
「ごめん」
「連絡待ちか?」
「……アドレス教えたのにメールが来ないのって地味に傷つくよね……もう三日も経つのにまだ望みを捨てられない自分にびっくりだよ…」
「珍しいな」
「堂仁もそう思う?自分では第一印象はいいつもりだったのになあ」
「いや、」
何かを言いかけて堂仁は飲み込んだ。
「まさかアドレス書き間違ったとか?でもちゃんと確認してから渡したよな…やっぱり強引だったから引かれちゃったのかな?『電池切れてる』って言ったのは『お断りします』って意味だったりして。うわーへこむわー」
矢追はベッドの上で転がった。
「……自問自答は脳内でやってくれ」
堂仁は冷めたコーヒーをすすった。
矢追は目を伏せる。
「新刊出る気がしない」
「知るか」
堂仁は既に作業に戻っている。
「堂仁はそういう経験ないの」
「ない」
「……」
「……」
「……」
『ピリリリリ』
パカリ
「……わお。ぃやったああああ!!!」
「…矢追」
「ねえ堂仁!見て!メール来た!『遅くなってすいません』だって!」
「矢追」
「よかったあああ嫌われたかと思ったああああ」
「矢追」
「…ん?」
「お前帰れ」
堂仁が凪いだ海のような目をしている。

「おはよ〜堂仁、ついでに矢追」
二人が目の下にくまをつくって登校すると、道中で自転車に乗った来野と会った。
「どしたの?またエロ漫画描いて徹夜?」
「……そういうこと大声で言うのやめてくれません?」
「…まあ間違ってはいないな」
矢追と来野は呼吸の半分があくびになったような状態でふらふら歩いている。
「あ、備府君だ」
「へ?どこ?」
矢追はまぶたをこすった。
「うそでーす。メールしたりしてんの?」
「してるよ!!」
「ふ、ふーん」
来野はかすかにたじろいだ。
「誰?」
半分目の閉じた堂仁が尋ねる。
「こないだ献血で知り合ったあんま喋んない人」
「……?そいつ男?」
来野は怪訝な顔をする。矢追は携帯をいじっている。
「そうだよ。備府君」
「あ、備府君だ」
矢追が走り出す。堂仁と来野は黙って見送った。
「…昨日矢追がずっと待ってたメールが来て喜んでたんだが」
「うん」
「相手はあいつか」
「そうみたいだねぇ」
「てっきりいい女かと思ったのに」
堂仁は肩を落とした。

拍手ありがとうございます

反応いただけると本当に励みになります

拍手コメントのほとんどがジョーに対するものなので、彼女のカリスマ性は世界規模だと確信している次第です
世界規模は言い過ぎかしら
日本規模は過言ではないはず


今日中に小説をあげるつもりです
早く暴走する矢追を書きたいな

今日のおやつです↓

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