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どうしても思い出せない

新井素子の『絶句』を小学生のころ読んだ覚えがある
緑っぽい装丁で古い少女漫画っぽい表紙絵がついていた
主人公が書いた小説の登場人物が現実に出現する話で、とある人物が消えるところまでは読んだ気がする
しかし結末が思い出せない

調べてみたら新装版が去年の7月に出ている
ブラックキャットも完結してる

一郎みたいな伊達男は新井素子の理想だったんだろうか
『あたしの中の……』にもそっくりな人がいたような
しかしそれを言ったら主人公はことごとくちょっと無鉄砲で文系な「あたし」だもんな
だがそれがいい

図書館の素晴らしいところは古い本があることと図書館同士のネットワークがあるところだと思う
だから本の隙間で生きて行きたいんだよ私は
もうそういう方向性でいくから
音楽性の違いでこのバンドは解散するから

螺子の回転(1)(連載)

矢追は岡の手元を凝視した。掃除ロボットに回収されたはずの本である。一見した限りでは折り目一つ付いていない。
何かがおかしい。岡のいつもの笑みそのものが疑惑の根源ではないか。
嵐の匂いを嗅いだ渡り鳥のように、彼は足先に力を入れた。
『怖いですね』
岡はそう言ったように見えた。滑るような動きで間合いを詰めると矢追に本を手渡す。思わず受け取った矢追を横目に備府に近付き、ぐいと顔を寄せた。
鼻がぶつかりそうな距離で、岡と備府は見つめ合っている。

一分もかからなかっただろう。岡が顔を上げると備府はふらりと地面に腰を落とした。
次に岡は矢追に迫った。
これだけ黒い瞳も珍しい、そう思う矢追の目前で岡は二言三言呟いた。吸い込まれそうなまなざしの奥で何かが動いている気がする。
『見てしまった』と思ったのは初めてではない。人込みを裂いて佇む岡が脳裏に浮かぶ。意図的に忘れていた光景だった。
微かな震えがこめかみを走り、次の瞬間に音が帰って来る。
耳鳴りと目眩が同時にやってきたが、塞ぐ前に収まった。
「……聞こえる」
いつの間にか息を止めていたらしい。岡が離れるのを待って、矢追は深い深い息をつく。現実離れした膨大な情報をどう整理するべきか全くわからない。
冷静を装っていられるのはすぐ後ろに備府がいるからだった。
「それはよかった」
なんでもないことのように岡は笑う。やはりいつもと寸分違わぬ笑みだった。

「……矢追」
異常な緊張が解けた二人は疲れ切っていた。
理屈を求める元気もない。今はとにかく安全な場所で眠りたい。
岡から逃げるようにしてほとんど無言でなんとか備府の部屋まで辿り着き、夕飯も取らずに布団にくるまる。
備府は渋っていたが、矢追が床で寝ることはあきらめたようだった。
「……なに?」
「寝たかと思った」
「寝てないよ」
「寝れねえ」
すぐ横のベッドの上で寝返りをうつ気配がする。
「……なんだったんだろう」
「……明日考える」
「そうだね」
「なあ…矢追」
「ん?」
「寝るまでなんか話せよ」
「……なんかって?」
豆電球の明かりでは布団の塊しか見る事ができない。
「なんでもいい」
「なんでもいいの?」
「……声」
「声?」
「……聞こえないのは困る」
「……うん」
「なんでもいいから、」
「……うん」

明日上げるよ

小説上げるよ

ついでにしりとりさんと園芸さんの名前を募集するよ

もう帰っちゃうの?



ハルさんにまだご挨拶してないわよ
風がすごくて顔出せないんだもの



春一番にビビっているジョーと愉快な仲間たち
ジョーの背後にいるのはいまだに同居している餌(予定)
三か月経ちました
結構長生き

どこにいるの?


その「ハル」って人
角っこにもいないわよ
早く寒いのなんとかしてくれないかしら
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