これは岡にとって予想外だったらしい。
岡を引き戻しベッドに投げ付け、外したゴムを結んで辺りを見回す。
いつだったか自分が蹴ったせいで少しへこんだアルミの屑入れを引き寄せ放り込む。
今の今まで、ここがどこか忘れていたことに気付く。
「案外こういうのすきなんですか」
諦めたように枕を抱えて岡は言う。
「ちげーよ」
枕を取り上げてどこかへ投げた。何かが落ちたようだ。
お前が好きなんだ、とは言わない。
泣かせてやろう、と意気込んで覆い被さった。









かきたします