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あれに

追い付かれたとき私の人生は終わるのだ
その予感はこの大地よりも確かなように思われた
心臓のリズムには到底寄り添わない地響きを伴なって
あれはやってくる
この荒野を駆けてやってくる
野ばらを引きちぎりながら
無慈悲に黒い息を吐きながら
朗らかな笑みはそのままに
その目は私の向こう側を見ている
私をすりつぶした後の世界を

7回転するうちに私の裾は掴まれるだろう
真実を知っているのは私だけだ

線路など必要なかったのだ


あの人面機関車には
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