まんじゅうこわい

佐藤友哉氏の本は他にもエナメルやらソーダやら読みましたがこれが一番良い。

「小説」についての本です。主人公は「片説」家をクビになり、「小説」を書くように頼まれる話なのですが、これは本当に……格好良いと思う。くそう！
目次の時点でセンス爆発してます。ラストのマレーシアからが格好良い。
あとは本文の中のゆで卵を電車内で食べる女性の描写が堪りませんでした。何か、後でもっと露骨な描写があるけどそれより卵の場面の方がいやらしかった。

さらっと30分程度で読めます。これはこの人にしか書けないよなーという世界観です、いつも思うけどスッキリしたい時に読むと良いような。

あー楽しかった。
バックベアードさんが不思議で、探偵も良い味だしてます。