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かきかけ

ゆっくりと触れられただけで、さらに色々なものが溢れ出してきた。言葉。声。それから、止まらない涙。私の中によどんでいた感情が、彼の手によって少しずつ排出されていくようだ。
ゆるやかにメイトが私の背を撫でてくれる。それだけなのに、私の心はさっきより随分と楽になった。

秋の始まりのことだった。
開けた窓から入る夕方の風は涼しく、空はきれいな朱色をしていた。

「##name_1##」
「……うん」
「落ち着いたか?」

彼が問いかける。私を抱いた姿勢の儘、めずらしく不安そうな声で。
それもそうだ、と思う。私がいきなり黙り込み、その上泣きだしたのだ。たった今まで楽しく話していたはずなのに。
洟を啜って目をこすり、メイトを見据えた。優しい人。けれどもそれが逆に、つらい。
もう大丈夫だよ。そう言うと、彼は一瞬戸惑った視線を私に向ける。そしてすぐにそれをごまかすように口を開いた。

「……急に、どうしたんだよ」

彼の服の裾を掴む。

「何でも、ないの」
「何でもない訳がないだろ」
「本当だよ?」


なんか学校でやることが多くておいつかなーい!
書きかけがたまるよね…うん(´・ω・`)
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