2015-6-12 12:29
先週、金曜日。
大好きで尊敬していた母方のお祖父ちゃんが亡くなりました。
きちっとしている頼りがいのあるお祖父ちゃんは、髪の毛がすべて真っ白になっても眉毛だけは真っ黒なちょっとかわいい人でした。
炭鉱で働き、鋼鉄所で働き、警備員として働き…一生懸命家族のために働いてくれていました。定年後は病気に負けず庭に花を植えたりテレビで甲子園を応援したりマラソンを見たりと楽しんでいました。
お茶目も言うしっかり者で格好いい、そんなお祖父ちゃんでした。
昨日、初七日を終えたのでサイトの更新が遅くなった理由をここに残します。何の説明もなく更新を止めたこと、本当に申し訳ありませんでした。来週月曜日、改めて更新をしていきます。
本当に急なことでした。
金曜日の夜に前触れなく、胸部の大動脈瘤が破裂し、ほぼ即死だったそうです。
始めて近しい人を亡くしました、こんなにも胸が苦しくて涙が溢れ出てしまうのかと驚きました。
亡くなった一報を受けたとき、私は朝から働いていて、母が仕事場に電話をかけてくれて知りました。「じいちゃん、亡くなった」と短い母の震えた声で、頭の中が真っ白になり何も考えられないのに涙だけはすぐにあふれました。
お祖父ちゃんの家に、お祖父ちゃんが帰ってくるまでの間…嘘なのかもしれないと思っていました。ただ病院に行って検査しているだけなんじゃないのかとも、夢なんじゃないのかとも。
でも、真っ白な棺に入れられて検死から帰ってきたお祖父ちゃんを見て…涙が、また。母も、叔父も苦しそうにぽろぽろと涙をこぼしました。
葬儀は家族だけで、小さく。家族だけで別れを言い、月曜日に…出棺しました。
家を出る前、最後に見たお祖父ちゃんはただ寝ているみたいな綺麗な顔で、父の日にと母と私たち孫で選んだポロシャツを胸にかけられ、愛用していた眼鏡と大好きだったトマトとお寿司、そして小銭を入れ、最後に家族で顔の周りにきれいな白い花を詰めました。
花を入れるとき、ドライアイスのひんやりとした空気が手に伝わるんです…それがまるで寝ているみたいなお祖父ちゃんの体温のようで、本当に亡くなってしまったんだと、実感させられました。本当に涙が止まらなくなりました。
そうして出棺し、火葬をし、家族で骨壺に収め、人生で初めての葬儀を終えました。
納骨はまだ七月半ば。それまではずっと住んでいたお祖父ちゃんのお家でゆっくりしてもらっています。
昨日で初七日を過ぎ、バタバタしていた日々も落ち着いてきて、気持ちの整理もついたので、この出来事を忘れたくないためにここに綴りました。
いまだお祖父ちゃんがお家でテレビを見ているんじゃないかと思うほど、急な出来事でした。
実は一緒に住んでいたお祖母ちゃんは、ボケているようで時たま夢の話なのか現実の話なのかただの作り話なのかわからない話をしだす人です。
今回の出来事をちゃんと受け止められるのか心配でしたが…お祖父ちゃんが帰ってきてお線香をあげるとき、顔を見ながら「お疲れお疲れ、ご苦労ご苦労」と明るい口調で言いました。
受け止めて、くれてはいる。ですがボケているのですべてが軽いのです、逆にそれがよかったような気もするのですが…最後のお別れの際にもお祖母ちゃんは「頑張った頑張った」とお見送りしました。一度も泣かなかったけれど、その思いはお祖父ちゃんに伝わったと思います。
これからは叔父と二人暮らしになるお祖母ちゃんのことを大事に守りながら、お祖父ちゃんが残してくれたお家と、今回学んだことを胸に改めて一日一日を歩いて行こうと思います。
それと身内が元気に長生きしてくれること、身の回りの人たちも元気に長生きしてくれることを切に願います。
お祖父ちゃん、今までありがとう。最後の最後まで勉強させてくれてありがとう。大好きでしょうがないよ、この一週間、綺麗な晴れ空で見送れたのはお祖父ちゃんが晴れ男だったおかげだよ、ありがとう。
これからもお祖母ちゃんをはじめとした家族みんなを笑顔で見守ってください。
長々と失礼しました。