肩に冷たい 小雨が重い


思い切れない未練が 重い


鐘が


鳴る鳴る 哀れむように


いうように


京都から


博多まで


恋を 尋ねて ゆく女



京都育ちが 博多になれて


可愛いなまりも


いつしか消えた


沈む気持ちを ふりすてて


京都から

博多まで


西へ流れて ゆく女


天才 藤圭子