月が登り夜がくると思ったら
こんなに明るいじゃないか
ネオンライトがとても邪魔で星もこれじゃ見えないよ
店の明かりにビルの明かり
都会はここまでアカルイのか
夜がアカルイなんてこんなの納得いかない
明かりがない時でも時々飛んでる飛行機で夜景がキまらない
俺の地元はこんなアカルイ夜なんかないよ
都心は人だけでなく明かりも自分勝手なんだな
俺の部屋を暗くしてもやっぱり夜は明るい
これじゃ眠れない
まちの明かりが鏡に当たって俺の顔に程よく当たる
カーテンを閉めても明かりが写って気になってしまう
車のクラクションの音も耳に障る
目と耳が街に奪われる
なあ何故街は俺の眠りを妨げる?
いっその事ここから出たいけど
金に余裕がなくてそれすら出来ない
それまでここで住むのか
同じ街に住む仲間が俺に自慢気に言った
「俺はこんなの平気だよ」と胸を張って言ってた
でも俺は極度の神経質だから平気でいられない
しかたがないこの街で我慢しよう
音も光ももう気にしない
ここに住むリスクとして考えよう
でもやっぱり深く眠れない
明日は起きれるだろうか
銀の小さい指輪
君の薬指にピッタリだね
僕は君の事が解る
この指輪がその証なんだ
薬指を見て微笑む君の横顔
夕日に当たっていつもより綺麗に見える
何故だろう、もともと綺麗な君がさらに綺麗に見える
指輪を見せて嬉しそうな君の笑顔
僕は直視出来ない
ふと彼女は言った
僕の事を見つめながら
「私は指輪の方より、あなたの気持ちで今は嬉しいの」と
さらに笑顔になった彼女が
「ありがとう…」と呟いた
何故だろう、いつもは綺麗な君がとても可愛く見える
そんな君を見て僕は何故か照れている
やはり直視出来ない
僕も、同じ指輪をはめるよ
銀の小さい指輪
君と、お揃いの物を手に入れていたんだ
恥ずかしいけど…
何故だろう、いつも一緒なのに今日は心が鼓動を打つ
君から手を繋ぎだした
いつもは僕からなのに
今日は僕が弱いな
私は温もりなんていらない
冷たい方がいい
冷たい方が、あなたと一緒にいられる
だからキスはいらない
甘いキスは出来るけど、私が私じゃいられなくなるの
あなたとずっといたいから冷たいあなたでいて欲しい
だから火照らせないであなたの唇で
やめて、そんなに締め付けないで
あなたの私でいたいけど…
冷たい方がいいって言ってるのに
そんなあついキスはやめて
身も心もとろけてしまい、おかしくなってしまいそう…
でもあなたの愛は私には充分にわかっているの
私の気持ちを知りながらもあなたは…
私にたくさん温もりを与えている
でも、あなたの温もりは大好きだった
でも、あなたは私で満足した後他のに手を出している
あなたは本当にいやしい