スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

深夜街ー都心の暮らしー

月が登り夜がくると思ったら
こんなに明るいじゃないか

ネオンライトがとても邪魔で星もこれじゃ見えないよ


店の明かりにビルの明かり
都会はここまでアカルイのか

夜がアカルイなんてこんなの納得いかない

明かりがない時でも時々飛んでる飛行機で夜景がキまらない


俺の地元はこんなアカルイ夜なんかないよ
都心は人だけでなく明かりも自分勝手なんだな
俺の部屋を暗くしてもやっぱり夜は明るい
これじゃ眠れない





まちの明かりが鏡に当たって俺の顔に程よく当たる

カーテンを閉めても明かりが写って気になってしまう


車のクラクションの音も耳に障る

目と耳が街に奪われる


なあ何故街は俺の眠りを妨げる?
いっその事ここから出たいけど
金に余裕がなくてそれすら出来ない
それまでここで住むのか





同じ街に住む仲間が俺に自慢気に言った
「俺はこんなの平気だよ」と胸を張って言ってた

でも俺は極度の神経質だから平気でいられない


しかたがないこの街で我慢しよう
音も光ももう気にしない
ここに住むリスクとして考えよう
でもやっぱり深く眠れない

明日は起きれるだろうか

RING

銀の小さい指輪

君の薬指にピッタリだね

僕は君の事が解る

この指輪がその証なんだ


薬指を見て微笑む君の横顔

夕日に当たっていつもより綺麗に見える



何故だろう、もともと綺麗な君がさらに綺麗に見える

指輪を見せて嬉しそうな君の笑顔

僕は直視出来ない





ふと彼女は言った

僕の事を見つめながら
「私は指輪の方より、あなたの気持ちで今は嬉しいの」と


さらに笑顔になった彼女が

「ありがとう…」と呟いた



何故だろう、いつもは綺麗な君がとても可愛く見える

そんな君を見て僕は何故か照れている

やはり直視出来ない







僕も、同じ指輪をはめるよ
銀の小さい指輪

君と、お揃いの物を手に入れていたんだ

恥ずかしいけど…



何故だろう、いつも一緒なのに今日は心が鼓動を打つ

君から手を繋ぎだした
いつもは僕からなのに


今日は僕が弱いな

冷たくして欲しい

私は温もりなんていらない

冷たい方がいい

冷たい方が、あなたと一緒にいられる

だからキスはいらない

甘いキスは出来るけど、私が私じゃいられなくなるの




あなたとずっといたいから冷たいあなたでいて欲しい

だから火照らせないであなたの唇で




やめて、そんなに締め付けないで

あなたの私でいたいけど…

冷たい方がいいって言ってるのに

そんなあついキスはやめて

身も心もとろけてしまい、おかしくなってしまいそう…




でもあなたの愛は私には充分にわかっているの

私の気持ちを知りながらもあなたは…


私にたくさん温もりを与えている

でも、あなたの温もりは大好きだった




でも、あなたは私で満足した後他のに手を出している

あなたは本当にいやしい


道が閉ざされた

(注*分かれ道の続きだと思って下さぃ)





道が1つ閉ざされた

閉ざされたのは、近道の方だ

最初は良い道だったけど、段々険しくなっていた…



実は解っていた

この道は通るべき道でないと

通るのを拒んでた事を

なにも言わずに僕を追い出してた事を



残る道は1つしかない

通りたい方の道

最初から決めていた道

やはりそこしかないんだね

道は1つだけなんだ

その道がなくなったら…

僕はどこを通れば……

朧月

ほら、綺麗な満月だ

暗い夜道を照らしている

夜なのに明るくて、前が良く見える


こんな暗い夜に明るい月

暗ければ前が見えないが

ここまで明るくて、しっかり歩ける



しかし暗くなってきた

今夜の月は薄暗い

明るくまん丸お月様がいるのに

月は雲で薄れていた

今宵は朧月のようだ

前を見たいのに、よく見えない

このままじゃ僕は壊れてしまいそう…



前を照らしてくれた月
雲に隠れてしまってる

いつも照らしてくれたのに

薄れ消えてく



今日も朧月の夜だ

欠けてる月の雲隠れ

また1つ暗くなってゆく


そして明日も月は欠けるが

雲もまた月を隠す

前が見られなくなってゆく



どうしたんだい、お月様

何故明るさを消す

月明かりが僕の源なんだ


このまま朧月が続くと

前すら見えなくなりそう

このままじゃ僕は壊れてしまいそう



行かないでくれ、お月様

僕を照らしたくないのか

前を歩きたいだけなのに

前を見せない


前を見られない僕は

少しずつ壊れてきている

もしも明かりがなかったら

どうなるのだろう…







辺りは暗くなった

僕はとうとう壊れてしまった

月明かりが消えたからだ

あの雲が憎い

新月でも雲が舞う

雲を消したい



この手で



壊れてしまった僕は

雲を消そうと思って

無駄な足掻きをしている

ただ意味もなく


月も雲も空の上

届くような距離じゃない

それでも雲を消したいんだ

月を出すために…
前の記事へ 次の記事へ