話題:えっち。
女においなりさんぎゅーっと掴まれることって、これまでの人生でもそうそうなかったよ
俺が男友達のを握る時だって、ここまで強く力を入れたことはない
中のたまたまが潰れたかと思った
やーめーてーっ!と叫んだ俺は股間にある女の手を払いのけようとした
だがそれに抵抗するかのように更に強く掴まれた気がした
俺は驚いて動きを止めた
数秒そのままだったかな
すると突然、「神田くんのは握りやすいね」と女は言った
(握りやすい‥?そんなもの握る人いないだろ)
そして、「さっき見つけたんだけど、この辺硬いものがあるよね」と言って、女はおいなりから手を離し、おいなりの下の方を指でなぞった
「ほら、ここ、ここ、わかる?ここ」と何度もなぞりながら言う女
そんなになぞられると平常心を保つことが不可能になるじゃないかと思いながらも俺はナスがママ状態でいた
するとすっと立ち上がった女
「薬つけてあげる」と言って足早に部屋から出て行った
その隙に何とか隠さなければと思った俺は、テーブルの上のビール瓶のそばに台布巾を見つけたよ
包むにはちょいと小さいし清潔感も期待できないが、その時はそれしかないと思った
そして、その台布巾を取ろうと手を伸ばした時、台布巾に何かが絡まっているのが見えた
よく見ると黒っぽい繊維のようだった
目の前でよく見ると、その黒繊維は髪の毛だった
いや、髪の毛だったらいいなと思っただけで、髪の毛よりは少し太く、ウェーブが髪の毛とはちょっと違う感じっていうの?そこにあってはならない毛だったよ
その毛が俺のものなのか他の人のものなのかという疑問は浮かばなかった
絶対俺のだもんよ
見慣れた曲線、4分音符
女は戻ってくると、手に虫さされの薬を持っていた
商品名ムヒ
「多分あせもだと思うの。すーっとして気持ちいいと思うよ」と言いながら女はキャップを開けて患部にムヒを近づけた
ちょと待って、ちょと待って、柔らかい皮膚に強い薬は駄目だよ!と叫んだ俺は横になったまま後ずさりした
だがスピードで負けた
女はデロリン本体を片手で持ち上げた
そしてデロリンが落ちて来ないように肘でそれを押さえつけ、俺の股間を覗き込む姿勢でおいなりにムヒを塗った
そして口を細くしてフーッと息を吹きかけた
その時は、冷たいっぽい風が当たって、虫さされの時と同様、ムヒを塗ったのだなという感覚だった
だがしかし、それから大変なことが起きたのだ
おいなりはビックリしたのかカーッと熱くなっていき、その後すぐに収縮を始めた
寒い時においなりが縮こまるのと同じような現象
俺は酒を飲んでいて暑いと感じていたのに、そこだけ、おいなりだけが温度が違う妙な違和感があった
カーッと熱くなってる筈なのに収縮するとは予想してなかったのよ
この時酔いが一気にさめた
熱いのにおかしい!と叫んだ俺は台布巾でおいなりを拭いた
だけど台布巾の湿り気だけでは回復しないと判断し、そのバスタオル濡らしてくれ!と女に指示した
女は何が起きたのかわからなかったようだが、緊急事態は認識したのか大急ぎで風呂場に駆け込み、また大急ぎで濡らしたバスタオルを持ってきた
びちゃびちゃに濡れたバスタオルをおいなりに当てた
暫くするとカーッは消えて、おいなりは平常に戻った
(ひと安心)
つづく