俳優の中村倫也が主演する日本テレビ系連続ドラマ『美食探偵 明智五郎』第6話が、5/17に放送される。第6話では新型コロナウイルス感染防止のため、撮影中断により未収録だった一部シーンを“通常とは異なる方法”で撮影。倫也君と共演の小芝風花が“密接”しないよう変更された。なお5/24からは地上波未放送のオリジナルストーリーを含む“特別編”を放送する。
“通常とは異なる方法”で撮影されたのは、探偵事務所前の中庭テラスで、これまで明智に助手扱いされてきた苺(小芝風花)が明智に対し、思いをぶつけるというもの。従来の撮影方法をとると、2人が隣り合って演技することになり“密接”してしまうため、黒幕をバックに、距離をとって向かい合った明智と苺が朗読劇でせりふを言い合う形に収まった。
同ドラマは1月中旬にクランクインしていたことで、当初の予定通り4月12日から放送をスタート。しかし、撮影中断によってこのシーンのみ撮影が叶わず、荻野哲弘プロデューサーは「1シーンだけ撮影できていないシーンがあり、再開したら真っ先に撮影しようと思っていました。しかしながら、放送日までに通常のドラマのスタイルでの撮影は叶う見込みがなくなり、だったら黒幕バックで朗読劇にしてでもお届けしたいという思いがこみ上げ、中村倫也さんに相談しました」と経緯を説明。
「すると、中村さんは、趣旨に賛同して下さった上で『自分は役者なので折角なら朗読(という形)ではなく芝居をして、フィクションを楽しんで下さっている視聴者の皆さんの感情がなるべく途切れないようにお届けしたい』という提案をされました。そのあまりに真摯な言葉には、スタッフ一同胸を打たれました」と中村の熱い想いを明かした。
このシーンは第5話で明智に『君のことも僕が守る』と言われて恋心に火が点いた苺が、明智に想いを吐露する大切な場面。「コロナウイルスに対する感染対策を講じた上で撮影しましたが、中村さんも小芝さんも、背景や距離などものともしない迫真の演技で表現してくれています。いきなり黒バックの抽象的な世界に転調するので驚かれるかもしれませんが、是非とも、お二人の想いのこもった演技をご高覧たまわりたくお願い申し上げます」と視聴者に向け呼び掛けている。
3週に渡る特別編では、5/24の第1弾は明智が美食家になるきっかけとなった少年時代の秘話や、最初の“マリアファミリー”となった林檎(志田未来)がカップル毒殺事件を引き起こす一つの理由となる悲しい生い立ちに迫るエピソードを放送する。
第7話以降の放送日については、放送が可能になる環境が整い次第、番組HP・SNSなどで告知される。
5/17放送の第6話は、明智のお見合いが舞台となる。実家の百貨店の将来を案じる母・寿々栄(財前直見)の強引な段取りで、弟(草川拓弥)と一緒にお見合いをすることになった明智。見合い相手の社長令嬢(北原里英)に、明智か弟の六郎のどちらかを選んでもらうことになるが、当日遅刻した六郎に代わり、男装した苺が代役を務めることに。お見合いの会場となった料亭にはマリア(小池栄子)の姿が……。混乱のうちに見合いが終了した直後、突然明智の前で苦しみだした見合い相手の令嬢が急死し……というストーリー。