あと何回繰り返せば気が済むのか
明かりが見えないまま夜の海を進む
狂った魚と赤い目をした僕がダンスして
あぁこれは夢ね、と言葉にすると夢だったような気がして
そこで何回だって目が覚めるんだ
何回も
何回も
何回も
溺れる前に君の手を掴めば良かったね
掴んだら振りほどかれる手だったとしても
何回も
何回も
何回も
反復して
ナイフが刺さりキラリと光かり
夢じゃなかったんだと目が覚めるんだ
君はそんなんだから駄目なんだよね、って
尖った棘を映えさせて笑う
そんな風に君みたいに何も考えずに人を簡単に引きちぎる事が出来たら
どんなに楽しいことだろうか、と
空のグラスに自分の水を落として飲み干す
10年も前の言葉を反芻さして自分をボロボロに引き裂く
飽きもしないで続けている趣味のようなものを誰にも言えずに
切々としている
とかくそんなんだから僕は駄目なんだよね