話題:ひとりごと
私は、父を母を前の旦那を、そして私を虐めた奴等を常に許そうとしていた。
しかしそれは同時に自分を責めることにもなった。
私が悪い。私が全ての元凶なのだ。私が産まれてきたのが悪い。流産しかけていたのに、子宮内で粘った私が悪い。私は産まれてきてはいけなかったのだ。
そして…私が私を守れなかったのが一番悪い。
そう何度も自分を責め、相手を庇い続けていたのだ。
苦しかった…
相手には罪がない。罪は私にある。
しかし、私の中に燻る怒りは消えない。悲しみも消えない。
それどころか私は主張するのだ。
私は必要だから産まれてきたんだ!
悪いのは私ではない!
私は何も悪くない!
私は、その感情と許そうとする感情のどちらが正しいのか分からず、ただ年月を費やした。
そして、いよいよ病院へ
自分では自分を制御できなくなってしまったから。
ポツンポツンと話す私。
そんな私に担当医は言った。
『許さなくていい。恨んでも憎んでもいいんですよ』
えっ?と思った。まさか精神科医から、そんな言葉が出てくるとは思わなかったのだ。
その日は、混乱していた。
許さなくていい?どうして?
ああ、うん、だけど…
なんか楽になった。もう私は私を責めなくていいんだ…感情の方が正しかったのか…
私は私を甘やかしているから、そんな言葉が浮かぶのだと思っていたが、違ったのか…
恨む?憎む?
そんな感情は毛頭なかった。
ただ…そう…誰も悪くはなかった…
私はそう結論づけた。
相手には相手の事情があるのだ。それが免罪符になるとは思っていない。だが、私には誰も責める気がなかった。そんなことをしても意味がない。
そうだね…ただ、やられたことを忘れたりはしない。一生ね。
それに良かったこともあるのだ。今の私が、この私でいられるのも経験故だからだ。
今の私を構築したのが私の過去であるという事象は変えられないのだ。
病気にはなったけれど、私は今の私を気に入っている。だから、コレでいいのだ。
あっでも、両親姉妹共々、お付き合いはないよ〜
危険要素はシャットアウト!
コレが私を守るための選択なんだ。
幼い頃は守れなかったけど、今度こそ私は私を守るんだー!